自分に合った日本酒を選ぶポイント
いざ日本酒を買いに酒屋に行く・居酒屋で飲んでみようとしてみると、種類が多すぎてなにを選んだほうがよいのかわからない・自分に合うものがわからない・そもそも違うがわからない……こういった悩みを多くの人が抱えています。そこで酒屋に行くときに、そのような課題を解決できるようなちょっとしたコツがいくつかあるのでそれを詳しく紹介したいと思います。今回は自分に合った日本酒を選ぶポイントについてまとめておきましょう。
精米歩合(せいまいぶあい)とは?
瓶に貼ってあるラベルの裏側に「精米歩合 〇〇%」のような表示をみたことがありませんか?精米歩合とはなにかを一言で説明するなら、精米した後の白米の、元の玄米に対する重量の割合、ということになります。精米歩合とはなにかを一言で説明するなら、精米した後の白米の、元の玄米に対する重量の割合、ということになります。ただ、これだけですぐに具体的なイメージがつかないですよね。下記で、もう少し分かりやすく説明していきましょう。
製造工程でお米が削られた分
精米歩合とは、簡単に言ってしまえば、そのお米がどれだけ削られているか?を表す数値になります。たとえば、精米歩合40%、とラベルに表示されているのであれば、なんとお米の周りを60%も削られている、ということになります。
日本酒の原料となるお米ですが、米の中心部にある心白と呼ばれる米の中心部を使うことで味に臭みのないお酒を作り出すことができるので、日本酒を造る工程ではこの米の表面を削る精米という作業は欠かせない過程であることがいえるでしょう。
特別名称別の精米歩合規定
純米酒の精米歩合は、2004年以前は国税庁が定めている基準により、70%以下だったのですが、2005年には撤廃されました。
精米することでどう変わる?
精米歩合がなんなのかをわかったところで、精米歩合による味がどのように変わるのかについて説明していきましょう。一般的に、吟醸・大吟醸は精米歩合の値が低ければ低くなるほど高価なお酒になりますが、ではどのような違いがあるのか?についてを具体的に説明していきます。
日本酒らしい香りが強くなる
香りが、精米歩合によってもっとも大きく変わってくる要素になります。日本酒特有の吟醸香と呼ばれている香りは、この精米歩合が低ければ低いほど如実に変化がでてきてわかりやすいです。良い吟醸香を醸し出すには、発酵した段階で酵母への栄養分を少なくさせて飢餓状態にすることが必要なのですが、そのためには米のタンパク質や糖分が含まれた部分を削り落とす作業をします。その一連の工程が精米なのです。
日本酒に雑味がない風味になる
精米歩合によって風味が変わります。日本酒の味わいは、原料の調達から製造過程の中でさまざまな要因が組み合わさって決まるので、一概にはどれが一番の変動要因かは言えませんが、私たち消費者にとって一番わかりやすい見分け方は、少なくとも精米歩合が低いものを選ぶことで、いわゆるスッキリした日本酒を味わうことができるのです。
まとめ
美味しい日本酒を選ぶ方法について説明しておきました。これまでの説明を理解しておくだけで、日本酒に詳しくない方でも日本酒選びの幅が広がると思います。日本酒を買いに行く・飲みに行く場合には、事前に整合歩合を知っておくだけで身構えず気持ちが軽くなり違いがわかることができるでしょう。